||||| 技術革新 ||||| |
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1944年 オーディオボリュームコントローラーの製造開始 -東京光音電波製アッテネータとボリュームコントローラーの製造の始まり- |
日本放送協会 (NHK) の BTS (Broadcasting Technical Standard) 規格に準じた、 回転式減衰器 (Bタイプ、Cタイプ等) の製造を開始いたしました。 |
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1960年 SAシリーズ の製造開始 -回転式から直線式に- |
直線式へのニーズから、アッテネータを直線型化、回転式のアッテネータをベルト駆動によって直線動作化など 様々なアプローチで直線式アッテネータを開発。後のフェーダーへの発展の基礎となった。 |
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1979年 コンダクティブプラスティックの開始 -東京光音電波製オリジナルフェーダーの始まり- |
コンダクティブ・プラスティック技術を開発。技術を応用してフェーダーの製造を開始。 光沢のある滑らかな抵抗面により、耐久性の向上とスムースなフィーリングを実現しました。 |
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1992年 モーターフェーダーの製造開始 -ミキサーのオートメーション化への対応- |
フェーダーにモーターを取り付け、オート制御に対応した。 使用するモーターはフィーリングの良いコアレスや、安価のDCモーターを採用しラインアップ。 駆動伝達にベルト方式やワイヤー方式などを取り入れた。 |
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2000年 DJ Mixer 用フェーダーの製造開始 -フェーダーの新市場- |
今までにない、過酷な使用環境に対応したフェーダーの開発。 DJ のプレイスタイルに合わせたフィーリング、軽さ、頑丈さ、低価格を研究し 東京光音電波オリジナルフェーダーを開発。 |
||||| 先進の技術 ||||| |
東京光音電波のフェーダー(以下 PROFADER )が世界のプロオーディオ界で使用されてから、すでに四半世紀が過ぎました。 その間、我々は PROFADER に触れた人々から、時折こんな言葉を耳にしました。 It's Sexy ! これだけ長い間、そして今もなお指示を受け続けている理由とは一体何処にあるのでしょうか・・・?そのテクノロジーに少し触れてみます。 |
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1.シャフト PROFADER に使用されているシャフトの表面には、 東京光音電波独自の特殊超研磨技術”スーパーフィニッシュ”が施されています。 そしてその表面精度は1μm以下という値にまで仕上げられており、フェーダのフィーリング性を高めています。 |
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2.軸受 東京光音電波はフィーリング性を高める追求で、特にシャフトと軸受の摺動性に注目して、 寸法変化が少なく磨耗耐久性にすぐれた金属-樹脂複層型軸受を採用しています。 |
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3.コンダクティブ・プラスティック (CP) PROFADER に使用されているコンダクティブ・プラスチック(以下、CP)は、 東京光音電波独自の特殊印刷技術および成形技術を駆使して作られています。 これにより高いライフサイクルを可能にし、今もなおユーザから高く評価されています。 |
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4.スライダー片 スライダー片の接点部には、CPとの摺動性、電気的特性を最大限に引き出す為に、 何種類かの接点材料をバランスよく配合したマルチワイヤーブラシを採用しています。 11本のマルチワイヤーブラシによるCPへのソフトタッチはフェーダのフィーリングを低下させる事なく、 高ライフサイクルを実現しています。 |
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5.製造工程 東京光音電波の PROFADER は今もなお、我々の 「技術は見えるものではない!手で触って、使いこなして、感じるものだ」 という信念に基づいて日々作られています。 常にフェーダーを触る人の気持ちになって品質を確かめ、 クリアーされた製品だけが初めてユーザの手に渡されていきます。 |
||||| アッテネータ・ポテンショメータについて ||||| |
東京光音電波では一定の決まりでWeb表示での分類(カテゴリ)を分けております | |
アッテネータ |
・仕様単位にデシベルを用い、各角度での減衰量を定めている製品群(クリック有・無の全てを含む) ・固定抵抗を用いて段階的に減衰量が変化する(ステップ可変)製品群 ・連続的に減衰量が変化する(連続可変)もの P2500シリーズはポテンショメータ回路ですが、ステップ可変且つ減衰量で仕様を定めているのでアッテネータカテゴリ。 CP2511シリーズ、CP2500シリーズ及びCP601シリーズのラダー回路仕様は、 連続可変且つ各角度で減衰量を定めているのでアッテネータ。 |
ポテンショメータ |
・一般的なA, B, C, M, Nカーブの製品群(クリック有・無の全てを含む) ・固定抵抗を用いて段階的に抵抗値が変化する(ステップ可変)製品群 ・連続的に抵抗値が変化する(連続可変)もの |
ポテンショメータ回路でも アッテネータと同じ端子番号 |
1:入力、2:出力、C:COM(GND) となりますのでご注意ください。 他社製品のポテンショメータに「3:入力、2:出力、1:COM」のものがありますので、 取り換えの際はご注意ください。 |
測定条件の負荷について |
負荷:Highは無限大となります ポテンショメータ形での減衰値は出力側の負荷条件に影響されます。理想値は無限大です。 負荷が低くなるほど減衰仕様との誤差が出ます。 製品全抵抗値の20倍の負荷で誤差が5%程度となり使用では影響が少ないという判断から、 負荷は20倍以上にすることを勧めています。 つまり受け側の入力インピーダンスがポテンショメータ形アッテネータの全抵抗値に近い場合、 各角度ごとの減衰量が正確に出なくなります。 |
1) カテゴリ一覧 |
サイト内カテゴリ | 電気的切換仕様 | 回路方式 | 測定条件 | 対象製品 |
アッテネータ |
ステップ可変型 (クリックあり または クリックなし) |
ポテンショメータ形回路 (アンバランス) |
負荷: High | [P形回路アッテネータ] C型、D型、E型、HR23型、 P2500型 |
負荷: 指定 | 特注品 | |||
橋絡T形回路 (アンバランス) |
負荷: 600Ω | [橋絡T形回路アッテネータ] C型、D型、E型、HR23型、 P2500型 |
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負荷: 指定 | 特注品 | |||
橋絡H形回路 (バランス) |
負荷: 600Ω | [橋絡H形回路アッテネータ] C型、D型、E型 |
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負荷: 指定 | 特注品 | |||
橋絡平衡H形(HN)回路 (バランス) |
負荷: 600Ω | [橋絡平衡H形(HN)回路アッテネータ] C型、D型 |
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負荷: 指定 | 特注品 | |||
ラダー形回路 (アンバランス) |
負荷: 600Ω | 特注品 | ||
その他の回路 | 負荷: 指定 | 特注品 | ||
可変型 (クリックあり または クリックなし) |
ラダー形回路 (アンバランス) |
負荷: High | CP600シリーズ CP2500シリーズ CP2511シリーズ |
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ポテンショメータ | ステップ可変型 (クリックあり) |
リニア (アンバランス) |
- | 特注品 |
可変型 (クリックあり または クリックなし) |
A, B, C, M, N (アンバランス) |
- | CP600シリーズ CP2500シリーズ |
2) ラダー回路とポテンショメータ回路の違い |
項目 | ラダー形回路 | ポテンショメータ形回路 |
回路図 | ||
抵抗可変 |
・[1~2間抵抗値] + [2~C間抵抗値] ≠ 全抵抗値。 ・可変抵抗として使用できません。 |
・[1~2間抵抗値] + [2~C間抵抗値] = 全抵抗値。 ・可変抵抗として使用できます。 |
製作する特性の種類 | ・BTS-50dB減衰仕様製品または特注。 | ・連続可変タイプ:A, B, C, M, N。 ・ステップ可変タイプ:BTS-50dB減衰仕様に準じた特性 または特注。 |
主な用途 | ・信号レベル調整用。 | ・機器設定用。 ・信号レベル調整用。 |
使用上の注意 | ・COMを回路のGNDに接続すること。 ・十分な検討、テストをしてお使いください。 |
・十分な検討、テストをしてお使いください。 |
仕様での注意 | ・残留抵抗値の規定はありません。 出力-COM間の線路以外の抵抗はラダー回路の ブランチ抵抗との合成抵抗として測定されるため、 COM側端の部分だけでの残留抵抗値は 測定出来ない為に規定はありません。 ・上記により一般的な残留抵抗値と全抵抗値からの 比率による最大減衰量算定は出来ません。 ・主用途の観点から減衰値にて表示しています。 |
・一般的な仕様と同じく抵抗値にて表示しています。 ・連動偏差はJISに準じて減衰値表記としています。 |
特長 | ・各ポイントの抵抗値(ブランチ抵抗)を調整出来る為、 減衰誤差が比較的抑えられます。 ・無限大減衰量(絞り切り)を大きくとれます。 測定される線路抵抗値は減衰量測定の場合、 機器内部抵抗から見て無視してもよい値となる為。 |
・一般的な回路のため他社との仕様差が少ない。 よって同じ特性、全抵抗値、定格以内であれば 他メーカーからの付け替えが可能となります。 |
出来ない事 | ・オペアンプ帰還部等の抵抗値設定を必要とする回路。 ・COMをGNDに接続しないで使用する回路。 ・可変抵抗。 |
・信号レベル調整で使用の場合、無限大減衰量は 残留抵抗値に依存する為に大きくとれない場合が あります(連続可変タイプ)。 |
3) アッテネータに使用されている回路 |
固定減衰器、可変アッテネータ、カスタム製品を含め東京光音電波では17通りの回路使用・検討しております。 ※名称は弊社での場合で、他社では違う場合もあります。 |
操作系 | 回路図 | 回路名 | 弊社製品使用 |
固定減衰 | T形回路 | - | |
H形回路 | - | ||
平衡H形回路 | - | ||
π形回路 アンバランス形固定減衰器は主にこの回路が 使われている |
Fixed attenuatorシリーズ PAD connectorシリーズ (Sold only in JP) |
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O形回路 バランス形固定減衰器は主にこの回路が 使われている |
Fixed attenuatorシリーズ PAD connectorシリーズ (Sold only in JP) |
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平衡O形回路 | - | ||
L形回路 | - | ||
逆L形回路 | - | ||
U形回路 | Fixed attenuatorシリーズ (Sold only in JP) |
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可変減衰 | ポテンショメータ形回路 P形アッテネータは主にこの回路が 使われている |
C型 D型 E型 HR23型 P2500型 |
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橋絡T形回路 T形アッテネータは主にこの回路が 使われている |
C型 D型 E型 |
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橋絡H形回路 H形アッテネータは主にこの回路が 使われている |
C型 D型 E型 |
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橋絡平衡H形回路 (HN形回路) HN形アッテネータは主にこの回路が 使われている |
C型 D型 |
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ラダー形回路 π形結線したもの 入力に抵抗を通したものが一番使われます |
- | ||
ラダー + ポテンショメータ形回路 (LP形回路) ラダー形とP形の配線が一緒になったもの |
- | ||
可変T形回路 (TBH形回路) |
- | ||
可変L形回路 | - |
4) アッテネータの計算 |
Z= インピーダンス, V または W= 抵抗値, K= Kファクター |
Operate | Circuit diagram | Circuit name | Products |
固定減衰 | T形回路 | ||
π形回路 | |||
O形回路 | |||
L形回路 | |||
U形回路 | |||
可変減衰 | 橋絡T形回路 | ||
橋絡H形回路 |